top of page
  • 執筆者の写真Hironori Kogure

ジュニアゴルフトレーニング



中学生でゴルフ部に入る場合、

セレクションで入るジュニアの実力の違いに驚かされる場合があります。


中学での部活だけでは、その差は埋められない。


理由は、すでに上手くなっているジュニアは、自己学習ができるジュニアで、

環境を与えられると、どんどん強くなるようにプログラムされているからです。


「強い相手よりも、もっと自分が強くなる」


言い換えると、弱い競争相手の中では、生温い選手しか誕生しない。


アマチュアのトップレベルを目指す、

というよりも

限りなく上手くなることを目的として、

その結果プロになる、なりたい、道が開ければと思います。


だから、最初から1番を目指さなくて良い

という考えでは、決して上達できないし、

土曜の朝から、


トレーニングはできません。


ここに、ジュニアコーチの藤原慶昌が書いているジュニア育成基金の為のメルマガを

記載します。




***************************************************************************


----------------------------------------------------------------

<藤原慶昌のジュニア上達日記>

----------------------



読者の皆さん、こんにちは。



10月1回目のメルマガです。

少しずつ涼しい日も増えてきて、まさにラウンド日和、練習日和のトップシーズンですね。



さあ今回もいきましょう!!



今回はトレーニング論をお送りします。


トレーニングテーマは、


“敏捷性と調整能力向上”


です。


ではいきましょう。


今回は始めにPFGAジュニアスクール生が実際に取り組むジュニアスクールでのトレーニングをご紹介します。


◇PFGAダッキング&ハイタッチトレーニング


です。内容説明します。


◇PFGAダッキング&ハイタッチトレーニング

1.固定スペースを決め(スクールでは使い古したショットマットを使用しています)、スペースの上に立ちます。

軽く片手を上へ伸ばし、手の届くところにハイタッチポイント(棒で吊るしたヘッドカバーを使用しています)を設置します。

2.プレイヤーの胸の高さを柔らかいスポンジスティック(1m強)がゆっくり左右に約1mの幅を横移動します。

そのスポンジスティックがプレイヤーに向かってきたら、しゃがんで(ダッキング)、スポンジスティックを避けます。

3.2の状態からスポンジスティックがゆっくりスピードで元の位置に戻る前に、素早く立ち上がりハイタッチポイントをタッチ、そして即座に向かってきたスポンジスティック避けるために再度ダッキングします。

4.スポンジスティックに当たらないように2〜3の動作を続けます。ハイタッチポイントを8〜10回タッチが目標。スクール生同士で回数を競い合って楽しく高め合います。


では次にPFGAダッキング&ハイタッチトレーニングの強化要素を考察していきましょう。


◇強化要素

※瞬発性向上

素早いダッキングと鋭い起き上がり。これを連続して繰り返すことで瞬発性の向上を可能にします。


※下半身強化

足裏、足首、下肢三頭筋群(腓腹筋、ヒラメ筋)、大腿四頭筋(太もも)、ハムストリングなど下肢筋肉群の強化を可能にします。


※バランス力強化

上下の重心移動など、固定されたスペースの上で正確に伸屈して、尚且つ、スピードが求められる動作の連続は体幹の強化を可能にし、バランス感覚を高めます。



以上がPFGAダッキング&ハイタッチトレーニングの強化要素です。


スピードと動作運動量を高める事で下肢筋力が強化できる高い瞬発力養成が同トレーニングの特徴です。



さらにPFGAダッキング&ハイタッチトレーニングには、ここから強化出来る強化要素がもう一つあります。それが、


“骨盤周辺筋肉群の敏捷性・調整能力向上”


です。


ポイントは、、

やはりこのトレーニング最大の特徴でもある、スポンジスティックを避けるために素早くしゃがむ、そこから瞬時に起き上がりハイタッチポイントをタッチするところにあります。

スポンジスティックを避ける→ハイタッチポイントをタッチ、つまり、


“上体の沈み込みと起き上がり動作”


です。


詳しく見て行きましょう。


◇スポンジスティックを避ける時(上体の沈み込み)

スポンジスティックの横移動のタイミングに合わせ、瞬時に重心を下げます。

これによりハムストリングなど下肢筋肉群の強化に加え、股関節の屈曲時に大きく関与する股関節周辺筋肉群(腸腰筋、大腿直筋、縫工筋など)の強化を可能にします。


◇ハイタッチポイントをタッチ(上体の起き上がり)

スポンジスティックを避けてダッキングした後は、素早く起き上がりハイタッチポイントをタッチします。つまり鋭く沈み込むだけでは不十分。そこから次の動作へ素早く移行できるバランス感覚、膝、足首の伸展が必要になります。

素早い上体の起き上がりは、足首の伸展に大きく関与する筋肉群(ヒラメ筋、腓腹筋、腓骨筋など)と膝の伸展に大きく関与する筋肉群(大腿四頭筋、大腿筋膜張筋など)の強化を可能にします。


以上がPFGAセット&ピックアップトレーニングの強化要素です。


PFGAセット&ピックアップトレーニングは、

素早い重心移動にもブレることのない強い体幹と足裏、足首、下肢三頭筋群(腓腹筋、ヒラメ筋)、大腿四頭筋(太もも)、ハムストリング、アキレス腱など下半身筋肉群の強化を可能にする敏捷性・調整力養成トレーニングです。


そして、この要素をゴルフのスキルアップに結びつけなければ意味がありません。


ではこのPFGAダッキング&ハイタッチトレーニングの強化要素とゴルフスイングの相関関係を考察していきましょう。


◇ボディスピード

素早い沈み込みと立ち上がり。また激しい下半身のアップダウンが筋力の瞬発性を高め動作のキレが増します。

これにより、ボディスピードが向上し、スイングスピードが高まります。


◇スイングバランス

激しい下半身のアップダウンはゴルフスイングのダウンスイング~フォローに類似しています。

素早く上下移動したエネルギーをバランス良くしっかりと股関節で受け止め、インパクト後は両膝を勢いよく伸展していく。

効率的なインパクトと高いスイングバランスを養成します。


以上がPFGAダッキング&ハイタッチトレーニングの強化要素とゴルフスイングの相関関係です。


PFGAジュニアスクール生の成長には目を見張るものがあります。

スクールの中でもジュニア達のショット技術向上と飛距離アップを随所に感じ、日々嬉しく感じています。



如何でしたでしょうか?


下半身強化は読者の皆さんにも取り入れて頂きたい重要な要素です。


では今回も自宅で簡単にできる下半身強化トレーニングをご紹介したいと思います。

今回ご紹介するトレーニングの強化部位は骨盤周辺の筋肉と上体(肩甲骨)です。


内容は簡単です。

座った状態で足を上げ、そのままお尻だけで前に進みます。と同時に腕を大きく振り、骨盤の左右両端を交互に上げる事と腕の振り(肩甲骨の旋回)の連動した動作を意識します。

これで1~2m進む事が出来ればOKです。骨盤周辺筋肉群の強化と柔軟性向上。また広背筋、僧帽筋、三角筋など肩甲骨周辺筋肉群の強化と柔軟性向上を可能にします。

自宅でのほんの5分程度の時間で強化可能なトレーニングです。


是非一度お試しください。


今号もご購読ありがとうございました。

bottom of page